2017年、ラ・プレリーの代名詞ともいえる「スキンキャビア」は誕生30周年を迎えました。これを記念し、ラ・プレリーは選び抜かれたコンテンポラリー アーティスト達とコラボレートし、「アート・オブ・キャビア」へアプローチ、科学的かつ芸術的な作品を生み出しました。
PAUL COUDAMY: LIVING CELLS
ラッカースチール、マグネット
均等なサイズの気泡によるフォーム(泡の集合体)を表現する複雑な3次元構造を示した数式として知られる「ウィア=フェラン構造」。これを発想の原点としたLiving Cellsは、『ボリューム』というコンセプトを楽しむ作品です。キャビアを思わせる光沢のある黒く小さな、磁気を帯びた球体が塊になってスチール構造体の周りにまとわりつき、全体の形状が常に変化し続けます。それは、小さな球体と構造体の間にある磁力の関係により、球体の位置が有機的に移動し続けるためです。球体は静的なスケルトンの表面に生命体のように広がり絶えず動き続け、この作品を展示するたびに、今までにない新たなフォルムを生み出します。Living Cellsの制作は、一つ一つの「気泡」とそれらの空間的集合体を組み立て、模型制作するところから始まりました。次に、各形状を番号付けされたパターンシステムに従ってレーザーおよびデジタルフォールディングというツールでスチールに切り出し、各部品を手作業で溶接していきました。Living Cellsは、ボリュームという概念を用いてラ・プレリーの先進かつ先端の製品SC アプソル フィラーを表現した傑作です。
PAUL COUDAMY: SOLID FREQUENCIES
ガラス、エレクトロニック、オーディオシステム、メタル、レジン
空気の入った透明な管内で音波を可視化するクント管にヒントを得た本作品は、見えないエネルギーの神秘的な美とパワーを想起させます。
大きく黒い地形を思わせるフォルムを貫くガラス管。管にはラ・プレリー独自のスキンキャビアにちなんだ小さなビーズが詰まっています。作品に触れると振動がビーズを動かし、立体的な形状が生まれます。その形状は、手の動きに従って管内を前後に流れ、何度も繰り返し隆起しては崩れ、あたかもキャビアビーズの塊のようです。
見る者は物理的現象、すなわち科学が、芸術的表現のアートの一つとなり、魅力的な作品となることを知ることとなります。
アーティストについて:Paul Coudamyは、建築的創造物に特化した、学際的で非常に徹底したスタジオのトップを務めています。美しさの探求はこのスタジオの創造性の源であり、認識の限界を超えた詩的なオブジェや空間を作り出しています。彼のスタジオでは、プロジェクトのアイディアから実現までを緻密に管理し、産業用ロボットアームなどの最新のデジタル技術を駆使した製造プロセスを、生み出しています。
BONJOUR INTERACTIVE LAB: MOVING PIXEL
デジタル インタラクティブ体験
自らの身体との関係性を問いかける、人工的な世界の中の微小な粒の動きを利用したデジタル作品。仮想環境における私達自身の身体という物質の再解釈に疑問を投げかけます。
形状を生成するデザインによって仮想環境を創造し、風や水などの要素の有機的な動きをシミレーションし、環境を再創造します。このインスタレーションは、マイクロソフト社のキネクトというデバイスを使用し、動作やシルエットをキャプチャすることで、人間がリアルタイムで仮想エレメントと相互作用を及ぼす世界を再現しています。
金色の粒子がユーザーに近づくと時間とスペースの中で凍結されたシルエットを瞬時に形作り、時間と重力という変えることのできない力に抗います。これはラ・プレリーのSC リキッド エッセンスの肌にハリを与える効果を再解釈したものです。
アーティストについて:Bonjour Interactive Labは、アートと技術革新のインタラクティブなプロジェクトに特化したクリエイティブ スタジオです。チームは形状を生成するデザイン(グラフィックと音声の両方)、人間と機械の相互作用と触れることのできるメディアに最も注力しており、様々な分野を超えた体験の創造をもたらしています。
PHOTOGRAPHIC EXHIBITION by CINQ FRUITS
スキンキャビアとラ・プレリーのブランド世界(アートとサイエンス、ブルー、スチール、ゴールド等…)を描いた抽象写真の数々
この写真作品展示は、至福の贅沢と時を超えた美を永遠に追求するラ・プレリーを称えるものです。最も贅沢なスキンケアの実現を追求する中で、30年前、ラ・プレリーはキャビア特有の力を見出しました。
既存の枠を打ち破って生まれたスキンキャビアコレクションは、肌の引き締め効果と共に、五感に響く肌体験を新次元へと高めました。ラ・プレリーの製品は、テクスチャーからパッケージまで、まるでアート作品のように作り上げられています。製品の一つ一つの芸術的要素がラ・プレリーの創造を支えているのです。象徴的なコバルトブルーのパッケージは、1980年代に流行した彫刻や建築物から発想を得ています。貴重で革新的な成分を配合した処方もまた、ブランドの飽くなき芸術的追求を反映したものです。店頭では、お客様のニーズに合わせた洗練されたサービス、五感を満たす体験をお届けします。
Cinq Fruitsご紹介:パリに拠点を置く、アート制作、フォトグラフィ、デザインに特化したスタジオ。2009年にMathieu MissiaenとJulien Morinによって設立されたCinq fruitsは、後にStéphane Perrier、Tiffany Chen、Ronan Brunという3人のアートディレクターが参加しました。多くの専門分野に精通し、研究志向であるCinq Fruitsは、ビジュアルアートからファッションまで幅広い分野で活躍しています。
TREMENSS: UNTITLED
レーザー、ビデオプロジェクション、音響空間
エンジニアリング: ExperiensS
真っ暗な部屋の隅々まで空間を切り裂くレーザー。その強いレーザービームは垂直に立つ巨大な石柱を照らし、さらに石柱には4台のビデオプロジェクターが抽象的で有機的に移り変わるビジュアルを映し出しています。まるで複雑な科学的操作による巨大な大砲のように、レーザーは石柱に当たる前に、その空間から容積のある形状を切り出します。それらはビジュアルとの化学反応を引き起こし、まるでデジタルのブラックホールのような相互作用をもたらします。
音響空間が加わることでより没入感が増し、光とビジュアルのドラマチックで有形的な力がより強く表現されています。このインスタレーションは、ラ・プレリーのSC エッセンス-イン-ローションで初めて採用されたキャビアウォーター抽出の先進的プロセスを、極めて優美かつ技術的に表現しています。
アーティストについて:アーティスト、かつエンジニアであるTremensSは、アート・イノベーション・認知科学が交差した、暗く没入感の高い体験を生み出しています。TremensSは光・音・画像・彫刻、そして暗闇と神聖なオーラを取り入れたテクノロジーを駆使したインスタレーションを通して、人間と機械の相互作用を追求しています。